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原作でも泣く、、、

夕べ一週間ほどかけて、カズオ イシグロさんの日の名残りを読み終えました。

もとを辿れば、アンソニー・ホプキンスが好きで彼の出ているビデオをいろいろ探しては観ていた中で、エマ・トンプソンと共に出ている「日の名残り」という1本が特に心に残っていました。
それが最近深夜TVで放映されるのを知り録画したのですが、再生して初めて原作が日系人だということを知り、思い立って図書館で借りてみました。
画像のあるのを先に観てしまったので、本を読みながらも主人公のイメージは、やはりアンソニー・ホプキンスでした。(^^;

1900年代前半、イギリス貴族ダーリントン卿のお屋敷で執事を勤めるスティーブンスが主人公。
誰もが、そして自らも認める有能な執事である彼の回想を軸に話は進みますが、最後の最後、20年ぶりに逢うことになった昔の同僚ミセス・ベンとの別れ際の台詞に、涙がじわり。
戻れない人生の貴重な日々。やり直しのきかないあの瞬間瞬間。
前にすすむしかないということを、人生をおおかた半分(笑)生きてきた私には、ほろ苦く切なくそして、泣いた後の清清しさのようなものとともに感じました。

原作では、映画では割愛されていたさまざまな場面、少し変えている場面、それに気付くのも楽しみの一つでしたが、全体に流れる執事であるスティーブンスの美しいある意味かしこまった言葉遣いに、心地良さを感じました。もちろん日本語訳されたものですけどね、、、。
手元に置きたい本の一つになり、購入してしまいました。(^^;
by green-gurin | 2006-02-06 20:17 |

I have five cats.


by ぐりん
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